人の気持ちが理解できない人

他人の気持ちが理解できない人


っていうのは、自分の視点しか持っていない。


自分が相手や他人の言動(様子)をどう感じるか、
そしてそれに反応するだけ。
相手が何をどう感じているか、どう感じるのか、考えるのか、
という視点を持っていない。
あくまでも「自分が」どう感じるか、
誰かを見て、その人の言動やらを見て、「自分が」何を感じるか、「自分が」どう感じるか、
「その人が」何を感じているのか、どういった状況で、何をどのように見て、感じて、考えるのか、という相手の視点に立つ、という考えを持っていない。
なので、相手を全く理解することなく、自分が感じたままに反応するだけ。


怒っている人がいたら、「なんか嫌な感じ」「怖い」「近づかないでおこう」、とか
「なんでそんなことに怒ってるんだろう」(「今の状況の自分なら」そうじゃないのに)、とか、


泣いている人がいたら「悲しいんだ、かわいそう」
楽しそうにしている人を見たら「悩みなさそう」「幸せなんだ」
とか、


表面に見えるものそのまんま。
うわべだけしか見ていない。


怒っている人にしたって、深く傷ついているからだったり、
泣いているからって、深く傷ついているわけでもなければ、 一時的に感傷的になっているだけで次の日や10分後にはけろっとしているのかもしれないし、
楽しそうにしている人にしても、本当はすごくつらいときでも、自分の気持ちを上げたり、周りの人を楽しい気持ちにさせようと、そう振る舞っているだけかもしれない。


そしてその人の内側を見ることなく、表面的に目で見えるもの(言動、態度とか)に自分も表面的に反応、対応するだけ。
人が怒っていればなだめようとして、悲しんでいれば慰めようとする。
これがもっとも多い一般的なタイプで、他に顕著なタイプとして、


  1. 相手の反応に疎い、無頓着なタイプ
    ー人にどう思われても別にいいと思っているタイプ
    (自分は自分、他人は他人、と自分をしっかりと持っていて、他人を尊重する、というのではなく、他人は関係ない、どうでもいい、という自己中心的なずれた意味で、
    相手の反応すらもきちんと見ていない、目にも入っていないことが多々あるので無神経なことを言ったりしたりする
  2. 相手の反応に過敏なタイプ
    ー自分が人に、相手にどう思われるか常に気にしているタイプ
    一見すごく相手や周りに気遣いしているようでも(本人もそう思い込んでいることが多い)、これを言ったら、したら、相手に好かれるか、気に入られるか、嫌われないか、感謝されるか、「自分がどう思われるか」、という自分の気持ちが常に中心なので相手の気持ちを理解していない

がいる。両タイプともそばにいると非常に消耗する。


相手の気持ちを理解するということは、
相手の状況に自分を置いて、相手の立場に立って、その人の価値観や感性でものを見る、感じることを理解する、


ということで、
今の自分の状況や立場、視点から、自分の感性でものごとを見る、考える、ということではないということ。


たとえそれができなくても、
少なくとも自分の視点から表面的に見えるものだけで相手を判断したり、決めつけたり、否定したり(相手のために良かれと思って無理解で「こうするべき、こうするべきじゃない」ということも相手を否定すること)しないだけでも、「わかったつもり」よりはずーーーっとマシ、だと思う。